日に日に夏らしい暑さが増してきた今日この頃。今回は涼しい朝の時間に、美観地区の阿智神社に行ってきました。


朝の静かな雰囲気の中、境内へと向かう階段をゆっくりと登って行きます。

木漏れ日の差す道中には、クチナシの甘い香り、木の実を美味しそうに啄む小鳥の姿など、日々の喧騒を忘れるような穏やかな時間が流れていました。

朝ということもあり、すれ違う人はまばらでしたが、自然と見知らぬ者同士挨拶を交したり、ちょっとした立ち話をしてみたりと、朝の阿智神社には観光客が行き交う日中とは違った、のどかで温かい雰囲気がありました。


そして手水舎には、この時期の花である赤と青の紫陽花が浮かべられており、訪れる人の心を癒してくれます。

水面に揺れる色鮮やかな紫陽花はとても美しく、見ていると暑さがスッと和らぐようでした。

この手水舎に花を浮かべることを「花手水」と言い、昨年から始まった習慣になります。

新型コロナウイルス感染症対策として、参拝者の手などを清めてもらうのを中止した代わりに、境内に咲いた花や頂いた花を浮かべたのがきっかけだそうです。

今では花手水を目当てに訪れる参拝客もおられるとか。

お参りだけでなく、季節の花も楽しめるなんて、とっても素敵ですよね。

皆さんもぜひ一度訪れてみてください。


また、境内にある能舞台にも綺麗な生け花が飾られていました。

松の絵を背景に飾られている花々の凜とした佇まいからは、静の美を感じます。


境内でお参りをして帰る頃には日差しが強くなり、立っているだけで汗が滲むほどに。

マスクをしているのでさらに暑く感じてしまいます。

これから夏に向けてますます暑くなっていきますので、熱中症に注意しながら町歩きを楽しんでくださいね。


そんな暑さに負けないためにも、今回は涼を感じるお菓子についてのお話をひとつ。

皆さんはこの時期に食べる和菓子「水無月」をご存知ですか。

「水無月」という旧暦の6月の名前が付けられたこの和菓子は、6月30日の「 夏越なごしはらえ(半年間の穢れを清め、その後の無病息災を祈願する行事)」に合わせて食べる習慣があります。この習慣は京都発祥のものでしたが、今では岡山にも広がっています。

三角形のういろうの上に綺麗に並べられた艶やかな小豆。その瑞々しい見た目はとても美しく、そして清らかさが感じられます。

この形と名前は、かつて宮中の貴族たちが、旧暦の6月1日に氷を食べて暑気払いを行ったことから来ています。

当時氷は高価だった為、氷を買うことのできない庶民たちは、三角形のういろうを氷に見立て、それを夏バテ防止に食べていたといいます。上にのっている小豆には邪気を払う意味もあるそうです。

ほどよい甘さとモチモチした食感は、とても優しい口当たりで、暑さで疲れた体に優しく染み込んでいきます。

岡山県の和菓子屋さんでもこの時期限定で販売されていますので、ぜひ食べてみてくださいね。